投稿日: 2026年03月10日 枕飾りってなに?

枕飾りとは

逝去から納棺までの間、遺体の枕元に設置する簡易的な祭壇のことです。
亡くなった直後、故人の魂を鎮める意味を持つもので、仏式の葬儀では古くから行われてきた習慣です。
通常は、故人の枕元に小さな机や白木の台を置き、香炉や花などを供えて祈りを捧げます。

自宅安置しない場合の枕飾り

現在は住宅事情や家族の負担を考え、葬儀社の安置施設を利用するケースが増えています。

この場合でも枕飾りがなくなるわけではありません。
設置場所と準備する人が変わるだけです。

安置施設の場合は次のようになります。

設置場所
葬儀社の安置室や霊安室

準備・管理
葬儀社スタッフが設営し管理します

遺族の負担
基本的に準備は不要です

昔のように

・ご飯を炊く
・線香の火を絶やさない

といった管理を遺族が行う必要はありません。

また防火対策のため

・LED線香
・電子ろうそく

が使われることも増えています。

遺族は面会の際に、設置された枕飾りの前で手を合わせてお参りします。

枕飾りの供え物(仏教の場合)

枕飾りに供えるものは宗派や地域によって異なりますが、一般的には次のようなものがあります。

枕飯
ご飯を山盛りに盛り、箸を垂直に立てたものです。
故人の最後の食事という意味があります。

枕団子
6個の団子を供えることが多く、仏教の六道に由来するとされています。

三具足
仏具の基本セットです。

  • 香炉
  • 燭台
  • 花立

このほか地域によっては

  • 守り刀

などが置かれる場合もあります。

枕飾りと後飾りの違い

この2つは混同されやすい言葉ですが、対象と設置場所が大きく違います。

枕飾り
逝去後から葬儀・火葬までの間に設置されます。
対象は遺体の枕元です。
設置場所は安置施設または自宅です。

後飾り
火葬後から四十九日までの間に設置されます。
対象は遺骨です。
設置場所は自宅になります。

つまり

枕飾りは「遺体のための祭壇」
後飾りは「遺骨のための祭壇」

という違いがあります。

自宅安置しない場合の葬儀の流れ

一般的な流れは次のようになります。

逝去
病院で亡くなります。

安置
葬儀社が病院へ迎えに行き、遺体を安置施設へ搬送します。
安置室で枕飾りが設置されます。

面会
遺族は施設へ出向き、枕飾りの前でお参りします。

納棺・通夜・葬儀
葬儀の進行に合わせて枕飾りは撤去されます。

火葬
火葬後、遺骨を自宅へ持ち帰ります。

後飾り設置
自宅に後飾り壇を設置し、四十九日まで遺骨を祀ります。

まとめ

現代の葬儀では、安置施設を利用するケースが増えたことで枕飾りの扱いも変化しています。

ポイントは次の3つです。

1枕飾りは現在でも行われています。
ただし自宅ではなく葬儀社の安置施設に設置されることが多くなっています。

2準備や管理は葬儀社が行うため、遺族が準備する必要はほとんどありません。

3自宅で必要になるのは、火葬後に設置する「後飾り」です。

昔の葬儀と比べると形式は簡略化されていますが、故人を偲ぶという意味は今も変わっていません。