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お葬式の準備

葬儀前の安置──自宅か、斎場か-選ぶ際に気をつけたいこと

投稿日: 2025年07月08日 葬儀前の安置──自宅か、斎場か-選ぶ際に気をつけたいこと

大切な人を見送る葬儀。その準備のなかでも、まず最初に迫られるのが「遺体の安置場所をどこにするか」という決断です。
病院や施設で亡くなられた後、ご遺体はすぐに移送が必要になりますが、その行き先として主に「自宅」「葬儀社の安置施設」「公営斎場」の3つが挙げられます。
それぞれに特徴と注意点があり、状況やご家族の希望に応じて最適な選択肢は異なります。今回は、葬儀前の安置場所について、選ぶ際のポイントや注意点をまとめてご紹介します。

◆ 自宅安置の場合
メリット

身近で見守れる安心感
自宅で安置することで、家族が付き添いながら穏やかにお別れの時間を過ごすことができます。

面会が自由
面会時間に制限がなく、親しい人が訪れやすい環境を作れます。

地域とのつながり
生前お世話になったご近所の方がお参りに来やすく、昔ながらの弔問文化が活きる場にもなります。

デメリット

設備と環境の制約
十分なスペースや室温の調整、近隣への配慮など、自宅だからこその手間や注意点があります。特に夏場はドライアイスなどの手配が欠かせません。

集合住宅では難しい場合も
マンションの高層階などでは、搬入・搬出が制限されることがあります。

◆ 葬儀社の安置施設を利用する場合
メリット

衛生・温度管理が万全
専用の設備(保冷室など)で衛生的に管理されるため、安心して預けられます。

面会の自由度が比較的高い
民間の葬儀社が運営する安置施設は、比較的自由に面会時間が設定されているケースが多く、柔軟に対応してくれます。※施設により制限が異なるため、事前確認は必須です。

料金が葬儀プランに含まれることも
数日分の安置料金が、葬儀プランの基本費用に含まれており、実質無料となる場合もあります(指定日数超過分は有料)。

デメリット

立地や面会予約が必要なことも
遠方の施設だと移動に不便なことがあるほか、面会には事前予約が必要な場合があります。

◆ 公営斎場での安置
メリット

費用を抑えやすい
ケース・斎場の価格設定などによりますが、安置場所・葬儀場・火葬場が同じ場所なので全体の葬儀費用を抑えられる傾向にあり、公的に管理された信頼感もあります。

デメリット

面会の自由度が低いことが多い
セキュリティや運用上の理由から、面会時間が限られていることが多く、立ち会いも原則不可とされる施設もあります。

安置も基本的に有料
「公営だから無料」というイメージを持たれがちですが、実際には安置使用料が発生する場合がほとんどです。

◆ 安置場所の選び方のヒント
故人の希望があるか
「最期は家で過ごしたい」「静かな施設がいい」など、生前の言葉があれば、それを最優先に。

家族の介護・住環境
高齢者が多い家庭や、集合住宅など環境に制約がある場合は、無理に自宅にこだわる必要はありません。

費用と自由度のバランス
同じ安置でも、費用が含まれているかどうか、面会に制限があるかどうかは施設ごとに異なります。
とくに葬儀社の安置施設は、指定日数内なら実質無料で利用できることもあるため、葬儀プランと合わせて確認しておくと安心です。

さいごに
安置場所の選択は、「最期の時間をどう過ごすか」を決める大切な一歩です。
ご家族が心から納得できる場所、そして故人にふさわしい場所を選ぶことが、後悔のないお別れにつながります。
もし迷った場合は、複数の葬儀社に相談して、安置施設の違いや利用条件を比べてみるのもひとつの方法です。限られた時間の中ですが、焦らず、静かに向き合っていただければと思います。