投稿日: 2024年11月12日 家族葬でのマナー、一般葬との違い
家族葬は、故人と関係の深い親族やごく親しい友人など、限られた人数で行う小規模な葬儀です。
特に近年、シンプルで故人との時間をゆったり過ごしたいという遺族の要望に応じて、家族葬が選ばれるケースが増えています。
家族葬は一般的な葬儀に比べて規模が小さく、また参列者の範囲が限られているため、よりプライベートな空間で行うことができる点が特徴ですが、家族葬の意図するところや葬儀規模の違いから一般葬とはマナーが異なることも少なくありません。
ここではそのマナーの違いなどをまとめてみました。
一般葬との違い
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規模や参列者の範囲
- 通常の葬儀では、故人の知人や仕事関係者も広く参列し、参列者数が多くなりがちです。一方、家族葬は故人の家族やごく親しい友人に限られるため、招かれていない場合には遠慮することが一般的です。
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故人との過ごし方
- 通常の葬儀は参列者への挨拶や進行などで慌ただしくなりがちですが、家族葬は遺族がゆっくりと故人と向き合うことができるため、葬儀の進行も比較的落ち着いたものとなります。
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葬儀の形式
- 一般葬では告別式や出棺、初七日法要が同時に行われることが多いですが、家族葬では必要に応じて遺族の希望で進行することが多く、柔軟に進められることが多いです。
家族葬でのマナー
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服装について
- 基本的に、家族葬でも通常の葬儀と同様に黒の喪服を着用するのが一般的です。スーツや和装で、シンプルかつ控えめな装いが求められます。
特に「平服でお越しください」と指定がある場合でも、黒やグレー、紺などダークカラーで統一された控えめな服装が好ましいです。 - 派手なアクセサリーや華美な装飾は避け、シンプルな小物を選ぶようにします。
- 基本的に、家族葬でも通常の葬儀と同様に黒の喪服を着用するのが一般的です。スーツや和装で、シンプルかつ控えめな装いが求められます。
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香典の扱い
- 家族葬では、遺族が香典を辞退するケースもあります。事前に「香典辞退」の旨が伝えられている場合は、持参しないのがマナーです。辞退の指定がない場合でも、親族中心の家族葬では通常よりも控えめな金額の香典を用意するのが一般的です。
- 香典袋の表書きは、故人の宗教に合わせた書き方(例:「御霊前」「御仏前」など)を選ぶようにしましょう。
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参列について
- 家族葬は遺族が限られた人数で営む葬儀のため、通常、遺族から参列依頼を受けた場合にのみ参加するようにします。訃報を後で知った場合や参列できなかった場合は、葬儀後に弔問を行うか、お悔やみの品をお送りするのが一般的です。
- 弔問する場合は事前に遺族へ連絡し、落ち着いた頃を見計らって伺う配慮が必要です。訪問時にはご自宅ではなく、喪主の自宅や遺族の指定する場所を確認するようにします。
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お悔やみの品
- 香典を辞退されている場合には、お悔やみの品として菓子や果物などを送ることもあります。お悔やみの品は、家族葬のシンプルさを尊重し、控えめなものを選ぶことが重要です。
- 包装は白やシンプルな色の紙で包むのが一般的で、故人を偲ぶ気持ちを示す控えめなスタイルがマナーとなります。
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献花や供物について
- 家族葬では、遺族の意向により献花や供物を受け取らない場合もあります。事前に遺族に確認し、必要であれば控えめな色合いの花を選びましょう。
- 仏式では白や淡い色の花が一般的ですが、キリスト教式では献花の形式が異なるため、葬儀の形式に合わせた適切な花を用意することが大切です。