投稿日: 2024年05月29日 葬儀を直葬で行う場合の注意点
直葬は、通夜や告別式などの儀式を行わずに火葬のみを行う葬儀方法です。近年、費用を抑えたい方や時間を短縮したい方などに選ばれていますが、いくつか注意点もあります。
1. 周囲の理解を得る
直葬は、従来の葬儀とは異なる形式であるため、家族や親族、友人の中には理解できない方もいるかもしれません。特に、故人と親しかった方や、宗教的な考えを持つ方には、事前に丁寧に説明し、理解を得ることが重要です。
2. 菩提寺との関係
菩提寺がある場合は、直葬を行う前に必ず相談する必要があります。寺院によっては直葬を認めていない場合や、寺院内にお墓がある場合の納骨を拒否する場合もあります。
3. 火葬までの手順
直葬であっても、火葬までの手順は従来の葬儀とほぼ同じです。病院から遺体を搬送し、安置所にて安置した後、火葬場へ移動します。死後24時間は火葬できないため、その間の安置場所を確保する必要があります。
4. 費用
直葬は、通夜や告別式などの儀式を行わないため、費用は比較的安くなります。ただし、火葬場や霊柩車の利用料、遺骨の保管料などは必要です。また、法要や会食を行う場合は、その費用も別途必要となります。
5. 遺族の気持ちの整理
直葬は短時間で済むため、遺族の気持ちの整理が十分にできない場合もあります。必要に応じて、カウンセリングを受けるなど、心のケアも重要です。
その他
直葬を行う場合でも、故人を偲ぶ気持ちに変わりはありません。参列者への服装や香典のマナーなどは、従来の葬儀と同様です。
直葬専門の葬儀社もありますので、わからないことがあれば相談してみるのもよいでしょう。
直葬は、メリットだけでなくデメリットもあることを理解した上で、慎重に検討することが大切です。ご自身の家族や親族とよく話し合い、納得した上で決断しましょう。