最終更新日: 2023年11月13日 公営斎場での家族葬
家族葬となれば告別式から火葬という流れになりますが、火葬を行う火葬場は千葉県内では自治体か自治体出資の管理会社が運営する公的なものしかありませんので、基本的にお住いの自治体が管理する火葬場での火葬となります。
管轄域外(市外)からの受付をしてくれる火葬場もありますが、どこの火葬場も市民料金とそれ以外では火葬費用火葬費用が大きく跳ね上がるのでどこの葬儀社でも故人様や喪主様などが住民登録のある市民料金での利用可能な火葬場での火葬を提案するでしょう。
斎場・聖苑と火葬場
昭和の頃は〇〇火葬場といった名称(設備も火葬炉とあって収骨室程度)が多かったようですが、近年は「斎場」「聖苑」と付く名称が多くなりました。火葬場といより耳障りも良いですしね。
斎場とは本来葬儀場を指します。例えば馬込斎場は火葬場ですが葬儀場などご安置から火葬までのすべてを行うことが可能な斎場です。ただこうした斎場については葬儀場があることを不認知な方が比較的多く、火葬場としてのイメージが先行しているようです。
聖苑とは本来神道用語で儀式を行う場所を指しますが、現代では転じて葬儀を行う施設をそう呼ぶようになりました。こちらは施設によっては宗教者を呼んでの簡易なお別れ式を設けた「火葬式」のできる施設もあるのですが、やはり火葬場としての認知が大多数ではないでしょうか。
つまるところ斎場・聖苑、どちらも葬儀を行う施設を指しますが千葉県の場合斎場と付く場合は葬儀場など葬儀施設があり、聖苑と付く場合は長南聖苑など一部を除いて葬儀場はありません。
こうして考えると葬儀場のない聖苑では足らない印象を受けますが、火葬は葬儀の一部分であることからその一部分でも行えれば「葬儀場」でも的外れではありませんし、葬儀場を指す斎場ではなく曖昧な聖苑と施設名につけられたのではないでしょうか。
公的な施設の斎場=公営斎場
ここからは斎場だけに絞って説明します。
公営斎場は火葬設備の付いた公営の葬儀場と考えていただいて問題はないと思います。
斎場により安置設備や会食可能な部屋の有無など若干の違いはありますが、同じ建物(敷地内)に葬儀場と火葬場があるのですから葬儀場から火葬場までの移動が徒歩で済むという大きなメリットがあります。
公営斎場の規模により式場の大きさ・数が変わってきますが、100人以上の式場と40~60人程度までの小さめの式場とを揃えているところが多いです。
式場の利用料金は斎場とその式場により変わりますが、小さいものを市民料金で利用しても民間の家族葬ホールより割高になるケースが少なくありません。それでも後述する備品も合わせて市民料金で利用すれば、民間の家族葬式場費用を利用した場合と葬儀の総費用は差はそれほど大きくはならないと思います。
設備の整った斎場なら白木祭壇や宗教者が使用する仏具なども市民料金で利用可能なので、葬儀社が用意するものを使うより安く済むケースもあります。ただし安置設備は24時間でいくらという料金設定の斎場が殆どなので、葬儀社のプランとを併せ考え家族葬の日程によっては安置のみ葬儀社の設備を利用するなど、よく葬儀社に相談すると費用を抑えることもできるでしょう。
また公営斎場の葬儀場・火葬設備の利用料は葬儀社ではなくその斎場への支払いとなり、葬儀社への支払いとは別と考えて葬儀社に費用を確認するのがよいでしょう。
注意したいのは葬儀社の家族葬パックプラン料金に公営斎場料金を全部合わせると葬儀社の家族葬ホールを使った場合に比べ割高になります、重複する項目や斎場のものを安く使える項目はしっかり確認しプランを組んでもらうのが良いでしょう。