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お葬式後の仏事

仏教での回忌法要は何回忌まで行うべきか

投稿日: 2026年01月07日 仏教での回忌法要は何回忌まで行うべきか

回忌法要とは何か ― その本来の意味と、現代における考え方

仏教において、故人が亡くなった命日に営まれる供養を「回忌法要(かいきほうよう)」と呼びます。
回忌法要は、単に故人を偲ぶための行事ではありません。故人の冥福を祈ると同時に、残された私たち自身が故人とのご縁を見つめ直し、感謝の気持ちを捧げ、徳を積むための大切な仏事とされています。

法要というと「決まったことを形式的に行うもの」という印象を持たれがちですが、本来の回忌法要は、故人と遺された者との心の結びつきを確認する、極めて意味深い時間でもあります。

本来の回忌法要の考え方と正式な順番

仏教では、故人は亡くなってすぐに完全な仏になるのではなく、年月をかけて仏の世界へと至ると考えられてきました。
その節目節目に営まれるのが年忌法要であり、特に「3」や「7」の数字がつく年が重要視されてきました。

一周忌、三回忌という大きな区切りを終えた後、本来は以下のような順番で法要が続きます。

七回忌(亡くなって満6年)

十三回忌(亡くなって満12年)

十七回忌(亡くなって満16年)

二十三回忌(亡くなって満22年)

二十七回忌(亡くなって満26年)

三十三回忌(亡くなって満32年)

この三十三回忌は特に重要で、多くの宗派や地域では「弔い上げ(とむらいあげ)」、すなわち個別の年忌法要を一区切りとする最終の法要とされています。
三十三回忌をもって、故人は先祖の一員として家全体の供養に溶け込む、という考え方です。

さらに、地域や家の考え方、宗派によっては、三十三回忌の後も

三十七回忌

四十三回忌

四十七回忌

と続け、**五十回忌(亡くなって満49年)**を弔い上げとする、より丁寧な供養を行う場合もあります。

現代における回忌法要の現実的な形

しかし、現代社会においては、こうした本来の回忌法要をすべて営むことは、現実的に難しくなってきています。

核家族化や親族関係の変化、生活スタイルの多様化、そして故人を直接知る方が年々少なくなっていくことなどにより、法要の在り方も変化してきました。
その結果、現在ではすべての回忌を行うのではなく、特に重要とされる節目だけを選んで営むご家庭が大多数となっています。

一般的に、現代でよく行われている回忌法要の区切りは以下の通りです。

一周忌

三回忌

七回忌

十三回忌

三十三回忌(弔い上げ)

特に七回忌を過ぎると、十七回忌・二十三回忌・二十七回忌といった回忌は省略され、十三回忌の次に三十三回忌をもって弔い上げとするケースが非常に多く見られます。

これは決して「簡略化=供養の軽視」という意味ではありません。
現代の生活に合わせた形で、無理なく、しかし心を込めて供養を続けていくための選択と言えるでしょう。

大切なのは「回数」ではなく「気持ち」

回忌法要をどこまで続けるかについて、絶対的な正解はありません。
重要なのは、「何回行ったか」ではなく、どのような気持ちで故人を想い、手を合わせるかです。

ご家族やご親族の考え方、菩提寺のご住職のご意見を踏まえながら、皆が無理なく、納得できる形で供養を続けることが、何よりも大切です。
形式に縛られすぎることなく、故人を敬い、感謝の気持ちを忘れずに手を合わせる――それこそが、回忌法要の本来の意味ではないでしょうか。