投稿日: 2025年01月11日 近年人気の家族墓とは

近年人気の家族墓とは家族墓(かぞくぼ)とは、文字通り家族単位で入るお墓のことです。従来のような「○○家之墓」として代々受け継がれていくお墓とは異なり、核家族化や少子高齢化が進む現代において、より身近な家族だけで眠りたいというニーズに応える形で広まってきました。

家族墓にはいくつかの種類や形態があり、その定義もやや曖昧な部分がありますが、一般的には以下の特徴を持つお墓を指します。

家族墓の特徴

家族単位での埋葬: 配偶者、親子、兄弟など、特定の家族だけで埋葬されることを前提としています。
比較的小規模: 従来のお墓に比べて、区画や墓石が小さく、コンパクトなものが多いです。
承継を前提としない場合もある: 代々受け継ぐことを前提とせず、一代限り、または数世代のみで使用することを想定している場合があります。
永代供養付きの場合もある: 霊園や寺院が管理・供養を行う永代供養とセットになっている家族墓もあります。これにより、後継者がいなくても安心して供養を任せられます。

家族墓の種類・形態

家族墓は、大きく分けて以下の種類・形態があります。

一般的な家族墓(累代墓=代々受け継がれてゆくお墓の一種):
従来のお墓と形式はほぼ同じで、墓石に「○○家之墓」や「○○家代々之墓」と刻まれます。
ただし、核家族化に合わせて、区画が小さくなっている傾向があります。
承継を前提としています。

永代供養付き家族墓:
霊園や寺院が管理・供養を行う永代供養とセットになった家族墓です。
後継者がいない場合や、将来お墓の管理が難しい場合に適しています。
一定期間経過後、合祀される場合もあります。

納骨堂の家族墓:
納骨堂内に設けられた家族用の区画です。
屋内にあるため、天候に左右されずにお参りできます。
永代供養とセットになっていることが多いです。

樹木葬・自然葬の家族墓:
樹木や草花を墓標とする樹木葬や、自然の中に遺骨を還す自然葬で、家族単位の区画が設けられている場合です。
自然志向の方に人気があります。

家族墓を選ぶメリット

身近な家族と一緒に入れる: 血縁の濃い家族だけで眠りたいという希望を叶えられます。
従来のお墓よりも費用を抑えられる場合がある: 区画や墓石が比較的小さいため、費用を抑えられる場合があります。
永代供養付きの場合は管理の負担がない: 後継者がいない場合でも、霊園や寺院が管理・供養を行ってくれるので安心です。

家族墓を選ぶデメリット

先祖代々のお墓に入れない: 従来のお墓を受け継いでいる場合は、そちらに入ることはできなくなります。親族との話し合いが必要です。
埋葬できる人数に限りがある: 区画が小さいため、埋葬できる人数に限りがあります。
永代供養の場合は合祀される可能性がある: 一定期間経過後、他の遺骨と一緒に合祀される場合があります。

家族墓を選ぶ際の注意点

家族・親族とよく話し合う: 誰と一緒に入るのか、承継はどうするのかなど、家族・親族とよく話し合うことが大切です。
霊園・寺院の管理体制を確認する: 永代供養付きの場合は、霊園や寺院の管理体制や供養の内容をよく確認しましょう。
費用を比較検討する: 複数の霊園・寺院の費用を比較検討し、予算に合ったお墓を選びましょう。
家族墓は、現代のライフスタイルや家族構成に合ったお墓の形の一つと言えます。お墓選びの際は、家族・親族とよく話し合い、自分たちに合ったお墓を選ぶようにしましょう。