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お葬式後の仏事

納骨堂について、そのメリット・デメリット

投稿日: 2024年08月12日 納骨堂について、そのメリット・デメリット

納骨堂について、そのメリット・デメリット

納骨堂とは

納骨堂とは、遺骨を主に建物内で安置し供養するための施設です。元々は遺骨を一時的に預けるための場所でしたが、最近では長期的に遺骨を安置し、供養するための施設として利用されることが多くなりました。広い敷地を必要とせず、主に都市部に設置されることが多い新しいタイプの墓地です。宗教や宗派に関係なく納骨が可能な施設も増えています。

納骨堂の歴史

起源

納骨堂の起源は古代の墓制にさかのぼります。古代では遺体を土中や岩窟に埋葬するのが一般的でしたが、仏教の伝来と共に遺骨を納めるための骨壺が登場し、これが納骨堂の原型となりました。

中世から近世

中世以降、仏教寺院を中心に納骨堂が建設され、寺院に納骨することで故人の霊を供養し冥福を祈るようになりました。江戸時代には都市化が進む中で墓地が不足し、寺院内に納骨堂が設けられるようになりました。

近代以降

明治時代以降、近代化と衛生観念の向上に伴い、納骨堂も変化しました。従来の土葬から火葬が主流となり、納骨堂はより衛生的な施設へと進化しました。また、都市化の進行により、高層の納骨堂や共同墓地のような形式が登場しました。

現代

現代の納骨堂は多様化が進み、宗教に縛られない施設も増加しています。永代供養墓や樹木葬など、自然との調和を目指す新しいタイプの納骨堂も人気です。また、少子高齢化や核家族化の進行により、納骨堂は故人を長期間守るための選択肢としての重要性が高まっています。

納骨堂のメリット・デメリット

納骨堂のデメリット

一時預かりのイメージ
納骨堂はかつて「お墓を建てるまでの一時預かり」の施設として使用されていました。最近では永代供養が可能な納骨堂も増えましたが、依然として一時預かりのイメージが強く、供養の形式について他の親族と意見が異なる場合があります。事前に周囲と話し合っておくことが重要です。

個別安置期間の制限

永代供養が可能な納骨堂でも、個別安置の期間が定められていることが多いです。期間終了後には合祀され、その後遺骨を取り出すことができません。長期間個別に安置を希望する場合は、契約時に確認することが必要です。

合祀の意味
合祀とは、遺骨を骨壺から出して他の遺骨と一緒に納骨することです。ほとんど永代供養と同義に使われますが、個別の安置を希望する場合は事前に確認が必要です。

お参りの制限
納骨堂では線香やお供え物の供え方に制限があることが多いです。また、遺骨の前での参拝ができない場合もあります。自分の理想に合ったお参りができるか確認しておくことが大切です。

納骨数の制限
納骨堂のスペースは限られており、納骨できる数に制限があります。家族や先祖代々の遺骨を一緒に納めたい場合には不向きです。納骨数の制限については、契約時に確認しておくことが重要です。

災害や老朽化によるリスク
建物の修繕が必要になる場合があります。納骨堂の運営元が修繕を行うかは利用者では予測できないため、契約時にその点について確認しておくことが望ましいです。契約書に記載がない場合は、管理者に確認しておきましょう。

納骨堂のメリット

費用が抑えられる
一般墓に比べて費用が大幅に抑えられる傾向があります。一般墓の平均価格が約170万円程度であるのに対し、納骨堂の平均価格は約90万円程度です。

利便性が高い
駅近や交通の便利な場所に建てられていることが多く、訪問しやすいです。特に自動搬送式納骨堂などは利便性が高いです。

天候に左右されない
室内の納骨堂は天候に影響されず、快適なお参りが可能です。エアコン完備やバリアフリー設計の施設も多く、快適に利用できます。

手入れ不要
一般墓のように掃除や手入れが不要で、常にきれいな状態でお参りできます。

宗教不問
多くの納骨堂が宗教や宗派を問わず利用できるため、誰でも利用可能です。

檀家義務がない
経営主体が寺院であっても、檀家義務や寄付が不要な納骨堂が増えています。家族への負担が軽減されるのが特徴です。

後継者不要
永代供養付きの納骨堂が多く、後継者がいなくても生前契約が可能です。単身でも安心して供養先を確保できます。

納骨堂選びで注意すべき点

費用

費用が相場から大きく外れていないか確認し、追加費用が発生しないかもチェックしましょう。セット費用や年間管理費の内訳を確認することが重要です。

アクセス

自宅からの移動手段や公共交通機関の利用状況を確認しておくと安心です。高齢になった際にも行きやすいかを考慮しましょう。

種類

納骨堂にはさまざまなタイプがあり、それぞれ異なるメリットがあります。自分の希望に合ったタイプを選ぶようにしましょう。

契約期間

個別安置期間が設定されている場合、期間の延長が可能か確認しましょう。

納骨数

現在および将来の納骨数について、制限や追加可能性を確認しておきましょう。

まとめ

納骨堂は様々なメリットがありますが、他の永代供養付のお墓と同様将来的に合葬されるなど、ご家庭ごと合う合わないがあります。
ただ都市部にもこうした施設が増えており、理解したうえで利用する分にはとても便利な形のお墓です。
先々のことなど良く問い合わせ確認してから利用するようにしましよう。