最終更新日: 2023年11月13日 一周忌について
四十九日法要を終えると仏事は一段落、本来ですと百日目に百か日法要を執り行いますが現代では行わないのが主流ですので、この一周忌が次の法要となります。
ちなみに回忌との違いですが回忌は忌日=命日を表します、亡くなった日=命日が1度目の回忌となりますので、一周忌は回忌で表すと二回忌となります。
あまり使われない一回忌・二回忌ですが、亡くなってから満一年の命日を境に喪が明けるので、一周とした方が意味としては二回(忌)よりはわかりやすいかと思います。
一般的には皆さんご存じの通り一周忌となります。
回忌法要とは
一周忌含め回忌法要は追善供養とも呼ばれ俗人が故人に代わりその善行/功徳を追加する行いです。
広義では仏壇の前で手を合わせお線香をあげる事や墓参も含まれますが、狭義では回忌法要を指します。
一周忌法要の流れ
基本的には読経と焼香のみとなりますが、僧侶を呼ぶかお寺さんを利用する都合上2か月程度前には日取りを決めてお寺さん連絡を取るようにしましょう。
列席者には事前(一か月前まで)に電話か案内状を以て連絡をし、2週刊前までに出欠の確認をとり準備を進めますが、法要後のお斎(終了後の会食)の準備もあるので遅くならないように注意しましょう。
僧侶手配の費用相場
僧侶を手配したら当然御布施が発生します。
宗派あるいは地域によって相場が異なることもあるのですが、一周忌の御布施の目安は3万円~5万円とされます。
納骨を一周忌に行う場合は更に1万円~5万円を足して包むようです。
自宅など別の場所で行い僧侶に来てもらう場合は別に御車代として5千円~1万円を包むこともあります。
一周忌法要の香典
招かれた側の話になりますが、一周忌法要も通常香典を包みます。
香典不要とされるケースもあるようですが、その指定がない限りは持参します。
費用相場ですが法要に参列するだけなら5千円~1万円、お斎にも参加する場合は1万円~2万円、卒塔婆を立てる場合はそれらに5千円ほど多く包むのが相場ですが、故人様との生前の関係性が強い場合などは5千円~1万円多く包む場合もあります。
香典袋(不祝儀袋)の書き方
故人様は既に仏様になられているので「御仏前」「御沸前」「御供養物料」「御香料」等を書きます。
葬儀と同じように不祝儀袋を使いますが、葬儀では薄墨で書くところを一周忌の場合は濃い墨を使って書きます。
これには意味があり葬儀=急なことで墨をすれなかったまたは涙で墨が薄くなったとと突然のお別れに動揺している意味で使われます。
そうしたことから四十九日以降は全て濃い墨で書きます。
香典以外、供物など
一周忌には香典かお供え物のいずれかを持参すればよく両方持参する必要はありません。
お供え物を持参する場合は肉や魚は殺生に通じ適さないので果物や日持ちのするお菓子、飲料また供花として仏壇にお供えするお花などを持参することが多いようです。
お供え物には後にご遺族にその意を伝えるためにのし紙を付けます。
「外のし」「内のし」のどちらかという決まりはありませんが、お供え物が多い場合誰から送られたか分からなくなることから「外のし」が多く使われます。
一周忌の香典返し/返礼品
一周忌でも香典を頂いたら香典返し・返礼品を用意します。
費用感としては香典の半分から/程度のお返しをするのが相場ですが、お斎を用意している場合はその分のお返しは減らしてよいともされています。
香典返し・返礼品は日用品やお茶・お菓子などが多く利用されていましたが、近年はカタログギフトの利用が多いようです。