最終更新日: 2023年11月13日 仏壇について

葬儀また四十九日まではお役所等での手続きや香典返し/返礼品また相続の手続きなどで仏壇を用意・購入する余裕までないかもしれません。
仏壇は殆どの方が一生に一度購入するかどうか、お墓同様代々受け継がれていく可能性のある大事なものですので、余裕がない時期に焦って購入するのではなくようく検討してから購入しましょう。

いつ用意するか

仏壇について仏事として用意する時期・タイミングは特に決まり事はないのでいつでもかまいません。
継承するものがなく用意が必要であれば生前に購入しておいてもいいのです。

購入のタイミングとして比較的多いのが四十九日または一周忌で、(納骨のタイミングとして)葬儀後四十九日まではご遺骨を白木の位牌などと後飾りの場所に安置しますが、四十九日法要では仮位牌(白木の位牌)の魂を本位牌に移す位牌開眼が行われます。
その後は後飾りは片づけられ、本位牌を飾る場所が必要になることから四十九日法要が購入するタイミングとなる事が少なくありません。前述したように四十九日までは余裕がないことが多いので、一周忌を目安にするのも良いかもしれません。

また引越しや住宅リフォームなどの予定がある方は、そのタイミングでインテリア等を考慮したうえで購入するといった事もあります。
あくまでもタイミングの一つとしてですが、住宅・お墓ともども継承されるものなので、インテリアと合わせるというのもひとつの考え方でしょう。

置き場所

最適なのは仏間ですが、近年住宅事情から仏間のあるお住まいは減っています。
最適なのが仏間とはいえ特に決まりはないので、リビング・居間など誰もがお参りしやすい場所がベターです。
ただ階段の下や神棚と向かい合わせになる場所は避けましょう。また神棚と重ねて配置するのも禁忌となります、どうしても上下重なる際は中心をずらすなど工夫をすれば大丈夫です。今更ですが神棚は一番高いところ、仏壇はご供養の際にご本尊が目線の下にくる様に据えるのが基本です。
最近では和室のない住宅が増えていますが、洋間に合うインテリア仏壇も販売されていますので、タイミング共々置き場所にあったものを選ぶのがよいでしょう。

開眼供養

開眼供養は本位牌に魂を移す時に行いますが、仏壇を新たに購入した場合も必要です。
仏教では仏壇はそれだけではただの箱で、読経によりご本尊や位牌に魂を入れ込んではじめて仏教上正式な仏壇となります。
開眼供養はお寺か設置する場所で行いますが、仏壇の開眼供養のタイミングに特に決まりはないので可能であれば四十九日の際に位牌ともども行ってしまうのが効率的ではないでしょうか。

仏壇の開眼供養には何が必要か

開眼供養は仏事ですが慶事となりますので通常の法要とは用意するものが異なります。同時に執り行う場合は法要=弔事と開眼供養=慶事それぞれで必要になるものを用意しなければなりません。
開眼供養で必要になるものをまとめると
・仏壇/仏具一式とご位牌(四十九日の際に行う場合)
・朱蝋燭(慶事なので白い蝋燭ではない)
・餅
・赤飯
・海の幸(乾燥昆布・ワカメなど)
・山の幸(干し椎茸や栗など)
・里の幸(野菜・果物など)
このようになります。

僧侶や参列者について

お寺・自宅のどちらで行うにしても僧侶への依頼が一般的です。法要と合わせるなら予めその旨を伝え依頼し、ご自宅で行う場合も僧侶の都合を確認したうえで日取りを決めて依頼しましょう。
参列者は法要と合わせる場合はその参列者がそのまま開眼供養の参列者ともなりますが、ご自宅で僧侶を招いて行う場合は親族や故人に近しい友人などを招いて行うもが通例となっています。

引き出物の手配

開眼供養では一般的に参列者からお祝い(慶事なので)を受け取ることになりますが、そのお礼・お土産も用意しておきましょう。
お祝いの金額は1~3万円程度が相場ですので、その半額程度である5000~1万円程度のものを用意しましよう。

会食の手配

開眼供養後も参列者や僧侶を会食に招くのが通例となっています。
もちろん予め手配が必要となりますが、こうしたことを考えると四十九日・納骨等とまとめて行うのが手間や費用を余計に掛けずにすむのではないでしょうか。

その他

自宅に僧侶を招く場合御車代として5千円~1万円を包みます。
僧侶が開眼供養後の会食に出席されない場合、御膳料として5千円~1万円を包みます。
服装は基本喪服となり、開眼供養単体で行った際は慶事となるものの仏事の一つなので数珠が必要となります。

お祝いの相場や水引など-招かれた際の心得-
ここでは四十九日と一緒に行った場合の通例・相場を書きます。
開眼法要の金額相場及び不祝儀袋
・袋・・・・・白封筒
・水引・・・・黒白または双銀結び切り
・表書き・・・御布施
・金額相場・・開眼供養金額の1.5~2倍(開眼供養単体の場合3~5万円)
四十九日法要の金額相場及び不祝儀袋
・袋・・・・・白封筒
・水引・・・・なし
・表書き・・・御布施
・金額相場・・3~5万円

以上参考にしていただき、滞りのない仏事・ご供養を執り行いください。