投稿日: 2026年07月08日 葬儀・法事の疑問:「平服でお越しください」と言われたら、本当に私服で行っていいの?
「平服(へいふく)でお越しください」
葬儀や法事の案内状にこう書かれていると、「本当に普段着ている私服で行っていいの?」と迷ってしまう方は非常に多いです。
結論から言うと、「完全な私服(ジーパンやTシャツなど)で行くのはNG」です。
葬儀における「平服」とは、「普段着」という意味ではなく、「喪服(正喪服・准喪服)ではない、略式の礼服(略喪服)」を指します。相手を気遣って「礼装(ブラックスーツなど)までガチガチに用意しなくて大丈夫ですよ」という遺族側の配慮ですが、最低限の礼意を示す服装(略喪服)がマナーとなります。
ここでは具体的なマナーと服装の選び方をまとめました。携帯からでも見やすいよう、要点を分かりやすく解説します。
葬儀での「平服」の正解
葬儀における平服とは、いわゆる「略喪服(りゃくもふく)」のことです。急な通夜や、三回忌以降の法事、お別れの会などで指定されることが多く、基本的には「地味なスーツやワンピース」と考えれば間違いありません。
男性の平服マナースーツ
黒、ダークネイビー(濃紺)、ダークグレーなどの落ち着いた色のビジネススーツ
無地、または極めて目立たないストライプ
シャツ
白の無地(ボタンダウンシャツはカジュアルなので避ける)
ネクタイ
黒の無地(無ければ地味な紺やグレーなど)
靴・靴下
黒の革靴(金具が付いていないもの、紐靴がベスト)
靴下も黒の無地
女性の平服マナー服装
黒、紺、グレーなどの落ち着いた色のワンピース、アンサンブル、またはパンツスーツ
肌の露出が少ないもの(襟元が詰まっており、スカート丈は膝下〜ミモレ丈)
ストッキング
黒の薄手のストッキング(30デニール以下が目安)
※通夜や法事の平服であれば、肌色でも許容される場合がありますが、黒が無難です
靴
黒のシンプルなパンプス(ヒールが低めで、太さがあるもの)
エナメルや型押し、サンダル、ミュールなどはNG
やってはいけないNGな服装・持ち物
いくら「平服」と言われても、以下のアイテムはマナー違反となるため絶対に避けましょう。
カジュアルすぎる私服ジーンズ、Tシャツ、スニーカー、サンダル、チノパン、パーカーなど
殺生(せっしょう)を連想させるもの毛皮、レザージャケット、ワニ革やヘビ柄のバッグ・靴
光るもの・派手なものゴールドの時計、光沢のあるネクタイ、大きなアクセサリー
※結婚指輪以外のアクセサリーは外すか、パールの1連ネックレスのみにします
露出の高い服ノースリーブ、ミニスカート、胸元が大きく開いた服
なぜ遺族は「平服で」と指定するのか?
これには主に2つの理由があります。
参列者への負担を減らすため「急なことで喪服の準備が間に合わないかもしれない」「わざわざ礼服をクリーニングに出す手間を省いてほしい」という、遺族側の気遣いです。
「不幸を予期していた」という印象を避けるため(主に通夜)急なお通夜の場合、最初から完璧な喪服で駆けつけると「亡くなるのを待っていた(準備していた)」と捉えられるケースがあったため、あえて「平服(取り急ぎ駆けつけた服装)」で行くのがマナーとされていた名残もあります。
迷ったら「黒っぽい、会社に着ていける綺麗めな格好(ジャケット着用)」を意識すると失敗しません。
お通夜ではなく、告別式や法要で「平服」と言われた場合も、周囲は略喪服(黒や紺のスーツ)で来る人が大半を占めるため、周囲から浮かないためにも落ち着いた色を選ぶのが鉄則です。